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4/6 水 【ムムム…】【それはいりません。】

こんな定型文あったっけ?
無性にFF11に戻りたいMiomioです、こんばんは。
お金なくてねえー。
FF11は月1500円です。

○読了
アニメ「BECK」最後のほう3話
「敵は海賊:猫たちの饗宴」神林長平
「これは王国のかぎ」荻原規子
「樹上のゆりかご」荻原規子

・アニメ「BECK」最後のほう3話
ぐわーおもれーおもれー。
高校生青春バンドアニメですが、曲がいいテンポがいい青春がいい!
初めてアニメのイメージCD買いたくなった!
てか、今はイメージCDじゃなくてシャレた言い方があった予感・・・。VSPとかなんとか。
そしてコミックスもそろえたい方向。
・・・古本で。

「敵は海賊:猫たちの饗宴」神林長平
うむ!おもろい!
残念ながら通勤の合間合間に読んだせいで
ちょっとイメージが散漫になってしまったのだけど
アプロとラテルの掛け合いが絶妙。
一番好きなのはラジェンドラです。

それにしても、神林長平の脳の中ってどーなってるのか非常に気になるが
絶対どー考えても、いい人だろうってのは分かるな。
ゼヒ首相とかになってくれんものか。

そして2巻目にしてようやく、ロングピース社は「長平」であり
JINWOODだっけ?は「神林」だと気づいた。
ほんとに、ハードSFがかけて、こんなウィットにあふれた小説も書けるなんて~。
天は2物を与えるもんだわね。

・「これは王国のかぎ」荻原規子
60点。
「空色勾玉」3割しか読んでないけど、荻原規子の代表作は「西の善き魔女」と言い切っていいと思う。
いいとこほとんどなし。
アラビアンナイトをテーマにした、
少女が異界に召還されて英雄になるって感じの定型ライクな小説なのですが。
が。
作者が青春小説を書きたいのは分かります。
分かります。
が。

作品として、味がないー。
具体的には、この作品のイメージがでてこない。
この話を人に紹介しようと思ったとき、「○○がステキなんだよー!」って言える魅力がない。
ぐわー、残念さのあまり、3段活用してしまった。

私が求めてるのは、ハリーポッターにおける食事シーン。(クィディッチでも可)
銀河英雄伝説で言うところの、ヤンのティータイム。またはラインハルトのチェシャ嫌い。
うお、食事物ばっかりしか思いつかない。
最近の本で言えばデルフィニアのリィのおしゃれシーンとか。衣装がステキ。
(蛇足で言えば、そのあとの天使たちにある、シェラのファッションショー話がいい)
つらつらあげれば、ラフェール(津守時生)のマリリンの黒髪とか!
(そして当然マリリンのティータイム&ロブ君のいじめられシーン)

主人公ひろみがジン(魔神族)ということで、
食事もあまりせず、のども渇かず、疲労もしない、衣装がえもないという設定は分かる!
分かるけど。
衣装とか風俗も印象がなく(たとえば、どういう風に生地がステキとか、アクセサリーがアラビア風だとどうステキとか、建物のつくりがこう違うとか。風が通り抜けるから、精霊が移動しやすいとかさー)。

空を飛べるなら、たとえば海の風と砂漠の風がこんなに違う!とか
湿気るとどれだけ体が重くなるとか。
そういう共感できる記述がないのよね。
砂漠の暑さを感じられないならないで、蜃気楼がみえるとかさ~。

「西の善き魔女」でも私がわくわくしたのは、
ルーンのメガネへのこだわりとか、
フィリエルがガウンの色や素材にこだわるところとか、
外伝1巻のジンジャークッキーのステキにおいしそうなところとか、エーメ婦人(であってたかな、やぎさん)のタカビーさとか、
実際に自分が触れたような手触りなのでありー。
高地の寒さ・厳しさ、南の暑さであったり。
そう、服装もさ結構違うって書いてあったよね。
南のほうは原色好んでたから
フィリエル一発で気づいてたもんね。しかも趣味悪いとか言ってたし。

せめて、描写を、服装をしっかり書くとか
食事はこってり書くとか
色彩を細かく描写するとか
それだけでずいぶん違うと思うの!!

たとえば羊の串焼き、とあっさり書いてあるけど
女子中学生だったヒロミが食べたことあるわけないじゃん?
だから、焦げてたとかタレかかってたとか
ちょっと臭ったとか、カタかったとか
そういう感想が必要だと思う。
うん。(自分で書いてて納得)

奴隷の娘って書いてあるけど、
なんで奴隷を見たことないヒロミが奴隷だって分かるのか。
あ、ミリアム自分で言ってたね。(読み返した)
でも、ヒロミぜんぜん驚いてないな。
「そんな風に見えない!」とか。

うーん、アクセもさ、金ぐさりと真珠の髪飾りしてると書いてあるけど、
この本は少女が想定読者なのよねー。
それならもうちょっと詳しく書くべきよね。
アラビアの金のアクセ、結構華奢っぽくて飾りがジャラジャラついてて、
ピカピカした感じだよねえ。
華奢っぽいのかごついのか、高そうか水商売ぽいのか。
うーん。惜しい。

最後の12万ディナールも、それまでお金の話がでてないから
いったいいくらくらいの価値があるのかぜんぜん分からない。
羊の串焼き、銅貨半分とかさ書いてあればなー。
ラシードの貧乏衣装が銅貨5枚で、
そのあと高級な衣装に変わったとき、金貨2枚分とかさ!
この場合は銅貨1枚が0.1ディナール、銀貨1枚1ディナール、
金貨1枚が100ディナールとお考えください。

そう。
よく考えたら、わざわざ埋めに行ったツボだって
まったく伏線じゃなかったじゃないの。
ぐわー。

まったくもって残念残念。編集者もそんくらい気づけ!

結論として、荻原規子はもっと長い作品を書くべき。
(おそらく上記表現をはしょらざるを得ない、期間的制限か文字数制限があったと憶測)

ちなみに出だしはよかった。
ちょっと展開が強引だけど(初デートのおミヤゲって書いてあるけど、2人のデートがディズニーランドとか書いてないとことか、書く順序が微妙)、
まあ思春期の少女だし許容範囲。

そう、コレに似た話を思い出した。
ぜひ、「秘密のエコーボックス」 藤たまき 読むことをオススメする。良作。
てか、私的に藤たまきの代表作。
(定番で行けば「扉を開けて」新井素子、「十二国記」、あデルフィニアもそうだわ。
 マンガだとなるしまゆりの「プラネットラダー」、あとなにがあったっけか。)

あー、ちなみにこの小説のいいなと思ったとこ。
P29、食べ物の召還をはじめて覚えるとこ。

ただ、このあと、覚えるために食べまくるとかって展開がないと・・・。べただけど・・・。
んで、太らないか体重気にするとか。
自分が嫌いな食べ物は、「感覚がつかめないー」とかウソいって召還しないとか。

あー、もったいないもったいないもったいないー!!
時間がなかったのかなー・・・。
ん~でもやっぱ、時間だけじゃないね。
荻原規子じゃなきゃ書けないネタでもないし表現でもない。
次回に期待。

・「樹上のゆりかご」荻原規子
もうー。くわー。3点。
まさに高校生青春小説キボンヌ!って感じの話。
上の話の後のヒロミが主人公。高校生になってます。
が。
こんなに長く書く必要ないじゃん!
「これは王国のかぎ」と文字数交換しようよ!

4章立てになってるけど、
はっきりいって1/4の文字数で十分。
文化祭前、なぜ実行委員に入ったかのモノローグではじめて
夏朗くんと出会って、
近衛さんと出会ったときの回想入って
山場盛り上がり前で花火行って、
その帰り道に近衛ちゃんが待ち伏せてイミシントークだったりして、
文化祭の火事があって、夏朗ちゃんと電話して
サロメはいって、見終わりの帰り道で終わり。
加藤君いらぬ。

ドリちゃん、夏朗くんはよろし。
なんかヒロミがつまらない子になってる。

実に、「これは王国のかぎ」の続編である以上の存在意義が認められない。
残念。

以上。

マジでアホなくらい本読んでるねー私。
これでちゃんと仕事してるんだから、それ以外何もしてないわけよね。
んじゃレディガンナーの冒険読みますわ。

  by miomiotan | 2005-04-06 23:00 | 日々雑記

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